携帯殺人

2004年6月1日 ポエム
きみからきたメールを読んで、ぼくは思わず携帯を壁に向かって力一杯に投げ付けた。
携帯はがしゃんと不様な音を立てて不様に壊れた。

きみがぼく以外を想っていることを伝える言語なんて必要ない。

ぼくは不様な携帯を拾いあげ、電話をかけた。

つながらなかった。

まるできみとぼくみたいで何だか笑えてきた

携帯は壊れて繋がらないんじゃない。きみとぼくが繋がらないんだ。

ぼくは不様な携帯を持って公衆電話に駆け込んだ。

やっぱり繋がらなくて焦った。


これからぼくは不様な携帯を片手にきみを殺しにゆく

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